2012年9月

9月5日受診。
主治医は「眼球運動検査結果をみるとあまり変わってないからステロイドをやめて1週間様子を見ましょう」とのこと。
自覚症状としてはこのところ、車の運転が非常にしにくい。
目が動かしにくい感じに加えて、特に右側が見にくい気がするので、運転中はしっかり首を大きく右に振って確認し低速運転となる。
それでも不安だ。
もし何か万一の事故でも起こした場合、自分の判断に自信がない・・・。
「そうだ、ドライブレコーダーをつけよう!息子も免許をとったところだし、ちょうどいい。」
新しいものを導入するのは面白い。
試しに室内でラジコンカーに取り付けて走らせて撮影してみる。
おおっ!食卓の下を走るミニカーからの景色が新鮮っ!?

9月中旬、このところ症状悪化し、複視部分が広がる。
はっきりと複視となる部分は上方視と右方視で、このところ下方視でも複視が出てきているようだ。
洗面台で髪の毛をとこうとすると、鏡に映る顔が二つに見えるので、片目をつむらなくてはいけない。
自分の目を見ると、左目黒目の部分の上の白目が見える部分が広がっているようだ。
また、洗面台正面の照明が眼球に写り込むと、左目の反射が相当強く大きいので、左目が少し出ている感じだ。
瞼の周辺も熱感やごわつき感がある。
しかし当方の眼つきや顔貌は、傍目にはあまり以前と変わらないレベルのようだ。

よくバセドウ病の人は目が出るといわれるが、あれはどうも若い人にその傾向が強いようで、加齢とともに眼球突出を示すことは少なくなる傾向にあるそうだ。
柿崎先生の「甲状腺眼症がよくわかる本」にも載っていたが、40歳以下では、眼窩の脂肪が増えて眼球突出するので複視を生じることは少ないが、40歳以上になると外眼筋の肥厚が主症状となるので眼球突出は少ないが複視が多くなるそうだ。
その傾向が最も強いのは50歳代だそうで、もう当方ドンピシャである。

道を歩いていても、目の動きが当方の意志より遅れる感じで視覚情報がすっと頭に入ってこず、あたりの様子を素早く判断するのに遅れが生じているようで、なんだか歯がゆい。
また、例えば洗濯物を干す時に竿にハンガーを掛けようとずると距離がずれてしまい、掛け損ねることがある。距離が上手くつかめないのだ。
変な視覚世界はどうもうまく言葉では表現できないなあ・・・。
でも実に嫌な感じ!
風景自体がなんだかフワフワと安定しないし、遠近感が不安定なので、道の凸凹もわかりにくく、自ずと慎重なヨタヨタゆっくりした歩き方となる。
時間があればあちこちうろつきたい性分だったのに、歩くのがおっくうになる。
文字も見にくく、講義の支度をするのも一苦労。
パソコンディスプレーは中心左下視野のほんの一部分の見やすいところを使って見ているようだが、どうも上下視差を補正するために首を絶妙な角度で左に傾けて見ているようで、左肩が凝るのなんのって!

不安が募るのでいろいろと検索をすると、近所にK病院があるようだ。
甲状腺疾患で有名なKU病院は、甲状腺眼症患者をK病院に紹介するようだ。
思い切ってK病院を受診する。
飛込みであったにも拘らず、MRIなどもテキパキと撮って下さり夕方の受診にこぎつける。
担当のS先生にH病院での経過を説明すると、「火事なのにバケツで水を少しずつかけても消えないでしょう。今主流になりつつあるスタンダードな治療はステロイドパルス3クールに加えて放射線照射ですね」とのこと。
この際、こちらの病院で治療を受けようと申し込むも、入院は1カ月半待ちとのこと。
仮押さえをして帰る。

9月19日、H病院受診し、自覚的に悪化を告げると「明日入院で2クール目のステロイドパルス実施しましょう」とのことで、またまたてんやわんやでの入院準備。
この時にわかった血液データのうちTSAbという抗TSH受容体抗体の8月の数値が2860。
正常値は190以下だそうで、眼科主治医曰く「こんな高い人初めてです」とのこと。
とほほ・・・。
K病院には事情を説明して、一ヵ月半先の入院をキャンセルする。
 
9月20日〜24日、H病院へステロイドパルス2クール目の入院。
前回の入院では症状変化の実感はなかったが、今度の入院では、点滴2日目から視界が少し楽になる実感があった!!

「いや〜、極楽極楽〜〜〜〜〜!!!!!
楽に世間が見えるわ〜っ!!
さすが、20世紀に生み出された最強の医薬品のひとつのステロイドッ。」

病室窓から見える巨大な緑地は、ちゃんと木々に遠近や奥行きが見える。
ふつう当たり前だが、この病気になってから当たり前の三次元の視覚世界が徐々に見えなくなっていた。
「世界がこんなにも近くと遠くがあって、はるばると広がって立体的に見えるなんて、なんて素敵なんでしょ〜、遠近って素晴らしいっ!!」と感動する。
posted by 田上惠美子 at 16:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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